今回の潜水地ウブドってどんなところ?

バリ島の空の玄関口デンパサール国際空港に車で1時間弱北上した位置にあるウブド(Ubud)が今回の潜水地です。

ウブドはバリ島中部の観光地として有名で、世界中から観光客が訪れる場所です。ビーチリゾートとして有名なバリ島にあって、山間部のウブドは文化と芸術の街として知られています。

街を歩くと、至る所にバリ・ヒンドゥー教をベースにした様々なモチーフがあり、また新鮮な花を添えられた様子から人々の信仰の深さをうかがい知ることができます。

緑豊かな自然に囲まれ、気候も穏やかなウブドは観光客だけでもなく、世界各国のサステイナブルな生き方を実践する人々や、クリエイタークラスにも人気のある街で中長期間滞在する彼・彼女たちのクリエイティブなコワーキングスペースも点在しています。

世界各国から集まる観光客と、自然豊かな環境でサステイナブルな暮らしを実践する長期滞在者たち、国境を越えて様々な人を引き寄せる魅力あふれるウブド。

この2つのグループとこの地で生まれこの地で暮らすウブドのローカルの人々。大別するとこの3つのグループが多層的に経済圏を形成しているのがウブドなのです。

Deep Diveではこの3つの経済圏を行き来しながら、参加者のイマジネーションの射程を拡げ、表層的ではない立体的で深みのある視点でウブドを捉えていくことにチャレンジします。

一見すると観光客が闊歩し、ゆるやかに暮らす人々が穏やかに行き交う豊かな街に見えます。「貧困」なんてどこにあるの?と首を傾げてしまいます。

しかし少しずつ丹念に観察し、人々の声に耳を澄ませていくと、「外国人」である私達にもこの街の状況が感じられてきます。この街に、あるいはバリ島にあるいはインドネシアに貧困を生む仕組みが少しずつ形づくられていきます。


さらに、現在のウブドを知る上で重要なのはアグン山です。「火の神が住む山」と呼ばれ、地域の人々の信仰対象として敬われ、親しまれていた山が昨年54年ぶりに噴火したのです。火山活動によって、多くの人々が避難を余儀なくされています。

現時点で火山活動は小康状態ですが、避難した人々の暮らしはどうなっているのでしょうか。こうした有事が起きた時に、社会構造の弱い部分へと痛みが集まるのです。そんな人々の元へ足を運び、寄り添うことが私たちに出来るのでしょうか?そうした現状に向かい合っている人々はどのような想いで、どんな行動を取られているのでしょうか。

そして、その現場に臨んだ時、どんな声があなたの胸に響くでしょうか。


バリ島の陸のリゾート地ウブド、世界中から人々を集めるこの街でのDeep Dive。

どこまで潜ることが出来るか、今からとても楽しみです。

Deep Dive

「潜水型ラーニングジャーニー Deep Dive」の情報発信ページです。

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